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学生時代にゼミの教授が、教鞭の傍ら経営コンサルティングもやっており、自然と私もコンサルティングの仕事に興味を持ちました。その派生としてシンクタンクや金融業界に企業訪問をしましたが、就職活動を進めるうちに、「これからは、経済の醍醐味を感じることができる直接金融の時代」と考え、証券会社への志望が強くなりました。日本の投資家のポートフォリオは欧米と比較していまだに貯蓄型ですが、株式や投資信託などへの注目度も高まってきており、預金を中心とした従来型のポートフォリオが変わりつつあります。また経済や企業の状況に応じて刻々と変わるニーズに、証券会社として提供できるサービスの広がりとその将来性はとても魅力的でした。
日系の大手証券会社も数社訪問しましたが、ゼミの教授からアドバイスをいただいたこともあり、外資系証券会社という新しい選択肢を自分の中に加えることができました。ただ、私は当初外資系証券会社に少し偏見があり、長期的なキャリアパスを考えることは非常に厳しい世界なのではないかと考えていました。
ところが初めてお会いした方のお話を聞くと「次の世代を育てて行きたい」という姿勢を強く感じました。ホワイトボードを使いながらまるで授業のように証券会社の仕組みを「株式のプライマリー市場とは何か」などの基本的なテーマに沿って、初対面にも関わらず3時間以上も私一人に費やしていただいたのです。この3時間が、私にとって人生を左右する決定的な出来事となりました。
その後の面接は10回ほど行われました。社員の方には最終的に15名ぐらい会ったはずです。じっくりと時間をかけて採用を進めて行くプロセスに、人を大事にする会社の姿勢をひしひしと感じました。また社風についても「男女間、人種間の壁を越え、頑張った分だけフェアに報われる」「チームワークで業務を推進して行く」など幅広くご説明いただき、この会社なら自分の力を存分に発揮できると確信しました。
現在の私の仕事は「ストラクチャード・プロダクト・ミドルオフィス」といい、ゴールドマン・サックスがお客様のためにテーラーメードした商品をオペレーションの観点からサポートしています。具体的には商品を構成する各参加者(発行体、信託銀行、スワップの取引相手等)や、その間に生じるキャッシュフローに問題がないか、また法務部の先生方と関連書類を作成するにあたって実際の商品の特性と相違がないかどうかを確認したりしています。トレーダーやマーケターの方と近い場所で働くことでビジネスの緊張感を肌で感じながら、オペレーションとしてリスクをいかに減らしていけるのかが現在のチームの醍醐味です。自分なりに商品を深くまで理解し、そこに潜むオペレーショナルリスクをビジネスサイドに提案できる、それが結果的にお客様のためになっている事が何よりも嬉しくやりがいを感じる瞬間です。
就職活動のアドバイスとしては、自分の考えを持つこと。ゴールドマン・サックスでは仕事を進めていく上で「君はどう思う?」という言葉を良くかけられます。そこには新人であっても一人の社員であると認めれている反面、一人一人がしっかりと自分なりの意見を持つことがとても重要であるという意味が込められています。もう一つ、面接で大切なのは、話しの内容もさることながら、「話し方」のような気がします。特に当社のように何人もの社員と面接をするケースでは、面接用に背伸びをしてもいずれ見抜かれます。今まで過ごしてきた本当の姿を自信を持って自分の言葉で表現できる学生と、私は働きたい思います。
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