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1994年に一度別の米系銀行に新卒で入社し、そこでデリバティブ(金融派生商品)の金利スワップのトレーディングを担当していました。ある時その会社のグループ内の証券会社に転籍になったのですが、「どうせなら世界一の証券会社でNo.1になり、世界一の営業を目指そう」とゴールドマン・サックスへの転職を決意しました。
新卒当時は数年勤めた後、MBAを取得することを目標にしていましたが、金融ビジネスがあまりに面白く、転職後もそのままゴールドマン・サックスで働き続けています。
転職時には、同じデリバティブの担当を希望しました。デリバティブは商品を自分でいかようにも組み合わせて作ることができるのが面白いところ。例えばオプションひとつ取っても、プット・オプション(商品を一定の価格で売る権利)とコール・オプション(買う権利)を組み合わせてまったく違った収益になるような商品をとても手軽にエンジニアリングできます。そういう点が、デリバティブに感じる大きな魅力のひとつです。
特にゴールドマン・サックスは商品開発力が高く、開発に着手してから市場に出したり、顧客に提案するのが非常に早い。極端な場合、数時間で投資家にご提案していることもあります。市場は瞬時に変ってしまいますから、のんびり会議にかけたりシステムの検証をしたりでは商品価値が変ってしまいます。その意味では当社の機動力は素晴らしいものがあります。
現在私は、債券・為替・コモディティ部門の金融法人営業部でマネージング・ディレクター(MD)をしています。債券・為替・コモディティ部門には、営業部として銀行や保険会社などの金融法人を顧客にする金融法人営業部と、一般の企業を顧客にする法人営業部があります。顧客から注文を引き受け、トレーダーにつなぐのが営業部の役目。トレーダーは国債などの商品を市場で日々売買しており、セールスはそれを受けて顧客に販売したり、顧客から購入したりします。 かつては国債や社債など取り扱い商品が今と比較してシンプルでしたが、最近は非常に商品の幅が広がってきました。クレジット・デリバティブ、証券化商品、REIT(不動産投資信託)や、種々のファンドの販売もします。新しい金融商品が次々に開発されており、セールスは常に勉強が必要です。しかも金融法人の場合は顧客も投資のプロですから、知らないではビジネスになりません。
入社後最低3年間は必死に勉強してほしいです。仕事以外のことはすべて忘れるぐらいの覚悟で。最初はとにかく勉強です。例えば営業部では朝7時半頃から新人にプレゼンテーションをさせ、それをベテランの先輩が添削するというのを日々行っています。その準備のため、彼らは6時過ぎには出社しています。そうした努力の結果、新人たちは急激なラーニング・カーブを描くことになります。成長意欲の高い人には最高の環境ではないでしょうか。
私は金融業界で働く以上、ゴールドマン・サックスで頑張り続けたいと思っています。何よりこの会社が好きですし、最初の目標であった「世界一の営業を目指そう」という思いは10年経っても変っていません。チームが有数の金融プロフェッショナル集団として世界中から認められるよう、これからも高い成長意欲を持ち続けて行きたいと思っています。
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