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近年、日本経済のデフレ脱却に伴い日本企業の業績回復が顕著となる一方、加速度的に進むグローバルな業界再編や技術革新によって、金融業界が果たす役割も変化を遂げています。ゴールドマン・サックスは、お客様の事業戦略をより効果的にサポートするため、投資銀行業務においてはアドバイザリー、資金調達、自己投資の3つの業務を補完的に組み合わせることで、包括的なサービスを展開してまいりました。
2006年は、国境や業界を超えた戦略的な事業再編に加え、国内外の買収ファンドなどが積極的にファイナンシャル・スポンサーとして市場での存在感を増す中、まさに弊社の事業モデルが功を奏した一年となりました。 ゴールドマン・サックスが長年にわたり培ってきた、グローバルなフランチャイズや日本市場における経験とノウハウを生かし、買収防衛から戦略的M&Aのアドバイザリー、買収や財務の健全性向上のための戦略的な資金調達や企業価値の向上を目指した投資案件など、お客様の事業戦略に沿って多角的な金融サポートをさせていただく多くの機会に恵まれましたことを社員一同衷心より御礼申し上げます。
おかげさまで、2006年は数多くの大型案件を手掛け、M&Aアドバイザリー業務および株式関連の引受業務において、市場でのリーダーシップを確立しました。債券の引受業務においては、市場環境と企業の財務戦略上のニーズを考慮した画期的な案件を数多く手掛けました。また、証券化商品、財投債、地方公共団体向けのファイナンスにおいても早くから積極的に取り組んだ結果、公募地方債などでは確固たる実績を積み上げております。投資業務においても、2005年に出資したユニバーサル・スタジオ・ジャパンを運営するユー・エス・ジェイの業績は順調に推移し、2006年にマザーズに上場いたしました。2006年初めに出資した三洋電機は、新経営陣のもと業績回復に取り組んでおり、弊社は今後も全面的に支援していく所存です。2007年も潜在的な成長力の高い企業を中心に積極的な投資を行っており、日本において既に3,000億円を超える投資実績を誇っております。
刻々と進化する金融市場とテクノロジーに合わせて高度化するお客様のニーズに応えるために数多くの金融サービス会社が凌ぎを削るなか、2006年は証券業務においてもゴールドマン・サックスが主導的な役割を果たした一年となりました。
ゴールドマン・サックスは、株式取引の効率化を追求するお客様の需要をいち早く捉え、最先端のテクノロジーを駆使したアルゴリズム取引や複数の電子取引サービスを強化するとともに、デリバティブ商品などの取扱商品を拡充してきました。積極的に市場リスクを取る体制も整え、弊社の革新的な商品開発力と執行力はお客様から高い評価をいただいています。2007年2月にはSBIホールディングスが設立した中立的な私設取引システム(PTS)の運営会社となるSBIジャパンネクストに出資し、投資家のために流動性および利便性の向上を目指しております。また、2000年から個人投資家を対象に提供しているeワラントは、対象資産クラスの拡充や時代の潮流にあったテーマ性のある商品の開発が好評を博し、取扱高は急速に増加しています。債券やクレジット・デリバティブ、為替、コモディティなどの分野においては、トレーディングや商品開発、およびリスク管理に関わるサービス内容の拡充に今後も積極的に取り組んでまいります。
自己勘定投資分野において、早期に取り組んだゴルフ場再生事業は2006年にゴルフ場運営会社であるアコーディア・ゴルフの東証一部上場を果たし、引き続き温泉ビジネスの再生や外食、アパレル、流通や美容室など幅広い産業において企業再生や業界再編案件などを手掛けております。不動産投資においても、投資対象の幅を広げ、既存物件だけでなく開発案件の開拓など、新たな投資機会の創出に努めております。
ゴールドマン・サックスは、常にお客様の利益を最優先に考え、多様化するニーズに最適な解決策をご提供することを使命と考えて事業を展開してまいりました。その信念は、日本で事業を始めてから30年以上変わることなく、弊社の日本市場に対する継続的なコミットメントを裏付けるべく、2006年10月1日に日本の営業拠点を株式会社化し、「ゴールドマン・サックス証券株式会社」として新たなスタートをきりました。金融ビジネスがますます複雑化するのに伴い、新体制のもとコンプライアンス体制や企業統治の一層の徹底を図り、今まで以上にお客様の期待に応え、お客様とともに有機的な事業の拡大・成長を実現していきたいと考えております。
そのために重要となる人材は、弊社の競争力の源泉ともいえます。優秀な人材確保および育成のために、弊社は「人材の多様化」に競合他社に先駆け取り組んでおり、優秀な女性の採用育成を今後も積極的に推進していきたいと考えております。さらに、良き企業市民としての役割を果たすべく、地域に根ざした社会貢献活動も引き続き注力してまいります。お客様にご信頼いただける長期的なビジネス・パートナーとして、今後も日本経済のさらなる発展に利するよう、全社一丸となって尽力していく所存です。今後とも、お客様をはじめ関係各位のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
ゴールドマン・サックス証券株式会社
取締役会長
足助 明郎
ゴールドマン・サックス証券株式会社
代表取締役社長
持田 昌典
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