February 19, 2007
ゴールドマン・サックスと予防接種のための国際金融ファシリティ(IFFIm)について
小児疾患の予防接種を受けていない子どもの数は、世界中で27億人に上ると言われ、この状態を改善するべく資本市場を活用して資金を調達する手法が考案されました。
2006年11月、予防接種のための国際金融ファシリティ(IFFIm)は、GAVIアライアンス(ワクチン予防接種世界同盟)が発展途上国70カ国で予防接種を実施するため、債券発行による10億ドルの資金調達を行いました。IFFImは、世界銀行の管理のもと、フランス、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、スペイン、英国の協力を得て、資金援助を切実に必要とする子ども達のために、開発援助を前倒しで行うためのスキームとして開発されました。IFFImが調達する資金によって、今後10年間で5億人の子どもが予防接種を受け、1000万人の命を救うことができると推定されています。
進捗と成果
GAVIアライアンスは発展途上国の子どもへの予防接種普及を目的に、2000年に設立されました。世界保健機関(WHO)は、GAVIアライアンスの協力によって、230万人の子どもの命を救うことができたと推定しています。
IFFImを通じた資金提供を受け、GAVIアライアンスは、予防接種や保険提供システムの強化、ジフテリア、破傷風やポリオ等既存ワクチン投与の対象者の拡大、B型肝炎や黄熱など必要性はあるものの活用されていないワクチンの導入、ロタウィルスなど新規ワクチンの採用促進、注射時の安全性向上といった問題の解決に取り組んでいます。
IFFImのアラン・ギルスピー理事長は、「IFFImのユニークな手法により、予防接種プログラムのための資金調達に初めて成功した。投資家にとっても、世界の子供の命を救うという素晴らしい官民共同事業へ参加する道が開けたことになる」と話しています。
GAVIアライアンスのジュリアン・ロブ-レビィ事務局長は、「プログラムの開始以来、230万人以上もの命を救えたことは、IFFImの活動を支援していただいた寄付金提供国・機関の多大な助力によるもの」と述べています。
* データはGAVIアライアンスの資料より