金融危機の影響を受けた当事者が言うほどには、この危機は、世界人口の半分を占める約30億人には深刻な影響を与えてはいなかった。
ジム・オニール
ブラジル、ロシア、インド、中国のBRICs市場は世界金融危機をうまく乗り越え、かつてよりもさらに力強い成長を遂げています。この4カ国は、当初予想していたよりも7年ほど早い2032年までに、G7に匹敵する存在にまで成長するでしょう。グローバルECS調査部統括部長ジム・オニールが、最新のBRICsに関するリサーチについて2009年12月、インタビューに答えました。
当社が初めてBRICsのアイデアを発表してから8年、また初めて2050年の世界予測を発表してから6年が経ちました。BRICs諸国も、他の国と同様に厳しい金融危機の影響を受けましたが、このレポートでは、危機後のBRICs経済を評価し、その現在の健全な経済状況を考えれば、当社の長期予想は、実現する可能性が薄まるよりもむしろ現実味が増していることを明らかにしています。
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数字で見るBRICs
• 中国は2027年まで(今後17年以内に)に米国に並ぶ経済大国となりえるだろう。
• BRICs全体では、当初予想していたよりも7年ほど早い2032年までにG7に匹敵する存在にまで成長する可能性があるだろう。
• ドル・ベースで見た世界経済の成長に対するBRICsの貢献度は、1990~2000年の16%前後から2000~2008年にはほぼ30%へと大きく上昇した。
• 金融危機が表面化した2007年以降、BRICsの貢献度はさらに上昇し、世界経済の成長貢献度は2000~2006年の24%から約45%へと大きく躍進している。
• 当社の長期予想によれば、BRICsは2050年までに世界の株式市場のほぼ50%を占める可能性がある。
• 今後10年間で、BRICs全体で世界の自動車販売台数の伸びの70%を占めると予想され、そのほぼ42%を中国が占める公算が大きい。
*2009年12月時点