なるほど!データで見る新成長国の横顔3
消費市場としても魅力度アップ

新成長国は、生産拠点としてだけでなく、先進国を上回る人口増加率や所得水準の上昇によって、消費市場としての魅力度を急速に増してきています。新成長国の経済成長は先進国を上回るスピードであり、規模の面でも先進国を凌ぐ可能性が高いと言われています。
ゴールドマン・サックス経済調査部が2003年に発表したレポートでは、経済規模において新成長国を代表するBRICsが2039年に先進国を上回ると予測しています。BRICsは2003年に先進国であるG6(フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国および米国)の15%未満の規模でしたが、2039年にはG6を凌ぐ可能性があることを指摘しています。
経済規模が拡大することで、新成長国の個人所得が上昇し、購買力が伸びることが予想されます。新成長国は先進国に比べて生活水準や所得の格差が大きいため、消費市場の拡大は先進国とはやや異なる姿となる可能性はありますが、先進国を大きく上回る人口増加ペースを考えた場合、かつてないほどの消費市場が登場すると考えられます。


世界のビール消費量を見ると、中国やブラジル、ロシアのほか、メキシコやポーランドが上位10ヵ国に入ってきています(2005年)。
先進国の消費が大きく増えないなか、新成長国の消費の増加が目立っています。中国が3年連続でトップとなったほか、ブラジル、ロシアが3位のドイツに迫る勢いを見せています。
日本では最近、食卓からマグロが消えるのではないか、といった話が聞かれるようになりました。世界各地での日本の漁獲枠の削減や漁船の燃料の高騰のほかに、新成長国がマグロ市場の買い手としての存在感を高めていることもその背景にあります。

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