新興国への債券投資は、株式に比べてマクロ経済、つまりファンダメンタルズの影響が強いというのが大きな特徴です。現在の新興国の債券への投資には2つの魅力があります。
1つが「金利」の大幅な低下です(金利が下がると債券価格は上昇する)。これは経常収支の黒字化や生産性の向上により、新興国のファンダメンタルズが大きく改善し、国家の信用リスクが低下してきていることが大きな要因です。信用力の向上によって金利が低下することで、新興国は低コストでの債券発行が可能になってきています。そして、その結果、先進国からの投資も活発になり資金流入が拡大するという好循環に入っているのです。
もう1つの大きな魅力が「通貨」です。新興国の経済が成長する段階では、その国々の通貨高が起こります(日本からみれば円安が進む)。ここ数年でもこの傾向は顕著です。債券投資には一般的にドル建てで投資するやり方と新興国各国の現地通貨建てで投資するやり方があります。現状では、ドル建てよりも大きな為替差益を狙える可能性の高い現地通貨建てでの投資に魅力を感じています。
最後に債券投資においても大切なのは、やはり「分散投資」です。なぜかと言えば、債券の場合は株式に比べて各国の相関が低いからです。例えば、ブラジルは金融緩和をしていても、他の新興国は逆に引き締め策を取っていたりするのです。この点で、新興国の債券投資においても分散投資を行なう意味は大きいのです。


