
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント (シンガポール)
エグゼクティブ・ディレクター
デビヤータ・アシヤ
プロダクト・マネジメント/アジア(除く日本)及び中国株式 (在シンガポール)
現在、アジア(除く日本)及び中国株式運用のプロダクト・マネジャーを務める。また、グローバル・アクティブ・エクイティ・チームの一員として、日本を含むアジア地域に対するグローバル・アクティブ・エクイティ・ビジネスのプロモーション責任者を務める。
――BRICs 株式市場の下落についてどのように見られていますか?
2008年1月に10%以上、下落するなど、BRICs株式市場の下落は米国の景気後退懸念による信用収縮の影響を受けましたが、これはBRICs市場、エマージング市場だけではなく、世界中のマーケットへインパクトを与えたといえます。直近数年間において、BRICs株式市場は上昇局面にあったため、先進国株式市場とくらべて、やや大幅な下落に転じました。
しかし、今後のBRICs経済は高い成長力を維持することを見込んでいます。とくに数年前とくらべて内需が強くなっていることから、この内需の拡大がBRICs経済の原動力となるでしょう。
――米国のサブ・プライムローン問題は将来BRICs経済にどのような影響がありますか?
米国のサブ・プライムローン問題の影響は米国経済やBRICs経済のみでなく、世界中のマーケットに影響がありました。ただ、米国経済のBRICs市場への影響は数年前とくらべて少なくなったと思います。なぜなら、BRICs各国の経常収支、資本収支も以前と比べて堅調であり、新興国企業の成長も拡大、資本力も増大しています。
また、貿易データを見てみると、BRICs相互の貿易がここ数年間で拡大しております。域内貿易のシェアが膨らんだため、米国のシェアが低下しつつあるので、10年前とくらべて、BRICs各国の米国への依存や対米輸出に貿易依存度は低くなったと思います。
――先進国と比べて、BRICs各国の成長が見込めるようですが、今回のような下落を考えますと、新興国への投資は魅力的なのでしょうか?
もちろん新興国市場ではボラティリティが高くなりますし、今回のような調整局面においては下落率の幅は大きくなることが見込まれるでしょう。しかし、経常収支の黒字化や生産性の向上により、新興国のファンダメンタルズが大きく改善しているため、投資対象としては魅力的だと思います。とくに長期投資を目指した投資目的ですといいと思います。
――日本の投資家へのメッセージは?
長期的な視点で投資するアセットアロケーションを考えた場合、魅力的な資産クラスの1つがBRICs諸国を投資対象とするものではないでしょうか。ただ、これは先ほどお話したとおり、長期投資を目的とし分散投資を行うことです。大きなリターンは期待できますが、それだけボラティリティの幅も大きくなります。10年タームでの長期投資を目指して皆さまの運用ポートフォリオの一部として目を向けてみてはいかがでしょうか。
※このインタビューは2008年3月18日に実施したものです。
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