
![]()
- 首都:
- ソウル
- 実質GDP:
- 9,570億ドル(2007年)
- 経済成長率:
- 5.0%(2007年)
- 通貨:
- 韓国・ウォン
- 面積:
- 約9万9,274平方キロメートル(日本の約4分の1)
- 人口:
- 約4,846万人(2007年現在)
- 言語:
- 韓国語
出所:外務省
今回は、ゴールドマン・サックスが「ネクスト11」の一角としても注目しており、また、日本の隣国で歴史的な関係が深い韓国の駐日大使館に行ってまいりました。
韓国の主要産業は第二次、第三次産業です。特に、情報技術、造船、鉄鋼、自動車などの分野では世界でも有数の地位を占めるようになっています。1997年のアジア通貨危機により、一時、韓国経済は大きく落ち込みましたが、その後は経済を立て直し、平均5%(1999〜2008年)の成長率を維持しています。国内に資源の少ない韓国は、現在問題となっているインフレーション(物価上昇)にどのように対処して行くのか、そして次にどの産業に力を入れるべきかを常に考え、すばやく対応しているとのことです。このレポートを通し、今後のさらなる韓国の成長性を感じて頂ければ幸いです。
今回訪れた駐日大韓民国大使館は、大使館が集う南麻布の一角にありました。非常に先進的なビルで、警備体制もしっかりとされていました。1階の応接室でお話を伺いましたが、フロアのあちこちに韓国の花や美術品が飾られていました。
今回お話を伺ったのは、駐日大韓民国大使館のイ・ホ・チュル参事官です。イさんは、世界銀行の首席副総裁経済諮問官、大統領経済秘書室経済調査担当課長など様々なご経験をされた後、2007年8月より財政経済参事官として、同大使館で勤務されています。韓国語以外にも、日本語など4ヶ国語を習得されている方です。
韓国は、情報技術、造船、鉄鋼、自動車などの第二次、第三次産業が経済を牽引しています。1997年にはアジア通貨危機により、韓国経済は一時大きく落ち込みましたが、その後は経済を立て直し、平均5%(1999〜2008年、予測値含む)の成長率を維持しています。国内に資源の少ない韓国は、現在問題となっているインフレーション(物価上昇)にどのように対処して行くのか、そして次にどの産業に力を入れるべきかを常に考え、すばやく対応してきました。今後は、資源を必要としない観光業や映画・ドラマなどの知的(創造)産業に力を入れ、グローバル化が急速に進み、めまぐるしく変化している現代社会で勝ち残るための努力をしています。造船の分野では、高機能を持つ船舶の開発や近接国への製造拠点の移転などによって、付加価値と生産性を高めると同時にコスト削減を図っています。また、積極的に海外からの資本を取り込むために、外国人にとって住みやすい環境作りや、法人税を2010年には20%(現状25%)に削減する政策を、新しい政権では打ち出しています。

韓国の経済は、1950、1960年代は停滞していましたが、1970年以降、世界の流れに敏感に反応し、そして新しい流れに対応することによって経済を急速に拡大させてきました。韓国がこのように発展した背景の一つには、日本と同様に原材料を輸入して加工品を輸出する加工貿易に特化していたことがあげられます。また、IT産業の発展も経済に大きく寄与しました。特に、1997年のアジア通貨危機後には、「この危機を乗り越えるには、IT産業しかない」と判断し、国をあげてIT産業に力を入れました。現在では、家庭から公共交通機関にいたる日常生活のあらゆる面で、高速インターネットが利用でき、子供から年配の方まで幅広い年齢層がインターネットを利用しています。韓国の情報社会指数は2005年には世界で3位にランクインしました。(出所:大韓民国 海外弘報院)


現在、貿易が韓国の経済成長に重要な役割を果たしており、韓国企業は世界のさまざまなところで活躍しています。
特にサムスン電子に代表される、電化製品、ディスプレイ、半導体などの分野では、販売額において、世界で高いシェアを占めています。サムスン電子が2007年に世界のトップシェアを占める製品は15品目以上あり、さらにLG電子も含めれば液晶パネル、携帯電話機の韓国勢シェアは高まっています。中でも、半導体の分野では、パソコンメモリに使われるDRAMはサムスン電子が2007年世界シェアの約3割、ハイニクス半導体(韓国)が約2割と韓国勢が半分近いシェアを占めています。
造船業界でも韓国勢は強く、新造船竣工量で世界シェアに占める韓国企業の割合は約4割近くとなっています。建造過程において韓国造船メーカーは画期的な新方式を編みだしており、回転率が非常に良く世界に向けて輸出しています。
韓国では儒教の宗族秩序がまだ色濃く残っています。目上の人を尊敬すること、家族を大切にすること、自然の中で人生を楽しむことなどが重要視されています。一説によれば、韓国人は上下関係に厳しく、現在でも目上の人の前での喫煙や、許可を得ないままの飲酒は礼儀違反とされているそうです。また、家族を含め、親戚同士の結束が強く、6親等以内の親戚は助け合うべきだとされるそうです。
市場経済導入以降、韓国人の文化や価値観も大きく変わりつつあります。現代の若者は、新しい情報に非常に敏感で、常にスピードを重視しています。一方、その両親の世代は、比較的ゆっくりとされた方が多く、ジェネレーションギャップ(世代間格差)を感じさせます。
一口メモ:「韓国人とテレビ・ドラマ」

韓国人は、ドラマのため水道の使用量が減り、サラリーマンはドラマのため約束もいれず真っ直ぐ家に帰る、というほどドラマに熱中しているとのことです。韓国は、世界的に映画産業が発展していた1930〜60年代には、韓国戦争が勃発したことなどにより、映画を見る機会に恵まれませんでした。その後、テレビドラマが無料で見ることができようになり、当時経済的に厳しく、毎日10時間以上働くことも当然視されていた韓国人にとっては、テレビドラマが唯一の娯楽と言っても過言ではありませんでした。
韓国ドラマには様々なジャンルがありますが、中でも時代劇と恋愛物が二大ジャンルとなっています。時代劇では「宮廷女官チャングムの誓い」が、恋愛物では日本で大ブレークした「冬のソナタ」が有名です。この2本は、日本のみならず世界から熱い反響を受けたドラマです。
インタビューを終えて・・・
社会構造が急速に変化するグローバル化社会で、韓国は変化にすばやく対応することによって成長してきました。今後も韓国は一早く社会の変化を捉え、さらに発展していくのではないかと感じました。
(このインタビューは2008年6月20日に取材したものです。)
〜韓国伝統音楽の粋と味〜
今回、韓国大使館でお話を伺ったイさんは韓国伝統音楽に関して本を書かれておられます。お話の中でイさんは韓国伝統音楽の大切さ、意味深さを語ってくださいました。
昔から今に音楽は受け継がれ、今でもその心は人々に伝わっています。韓国伝統音楽は宮中行事で演奏された音楽から発達し、中国や西域との文化交流などを通して入ってきた音楽の影響も受けながら発展しました。その後、宮中音楽は庶民の文化の発達とともに幅広く拡大し、より多彩な音楽が生まれて行きました。今後も韓国伝統音楽のさらなる発展が期待されます。
数年前から起こった韓流ブームによってさまざまな、韓国音楽が日本でも聞かれるようになりましたが、このように、韓国の伝統的な音楽にも目を向けてみるとまた、韓国の違った一面が見られるのではないかと感じました。
(写真:韓国観光公社サイト)
本資料は新成長国に関する情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社が作成したものであり、有価証券の取得の勧誘を目的とするものではありません。
本ウェブサイトでご紹介しているファンドの取得を希望される方は、「投資信託説明書(目論見書)」をお渡ししますので、必ずその内容をご確認ください。
本資料に掲載された市場の見通し等は、本レポート作成時点での弊社の見解であり、将来の動向や結果を保証するものではありません。また、将来予告無しに変更する場合もあります。 本資料でご紹介する国は、必ずしも本ウェブサイトでご紹介しているファンドが投資している国ではありません。



