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- 首都:
- ベルモパン
- 実質GDP:
- 1,084百万ドル(2006年)
- 経済成長率:
- 4.0%(2006年)
- 通貨:
- ベリーズ・ドル
- 面積:
- 22,963平方キロメートル(四国より少し大きい)
- 人口:
- 29万人(2006年)
- 言語:
- 英語(公用語)、スペイン語、等
出所:外務省、他
今回は、北米と南米の中間に位置するベリーズの駐日大使館を訪問しました。ベリーズは、人口30万人弱、国土は四国よりも小さい国ではありますが、近年観光産業を中心に順調な経済成長を遂げています。ベリーズはかつてイギリス式の議会政治によって統治されており、1973年までは英領ホンデュラスと呼ばれていましたが、1981年に独立、国名を現在のベリーズに改めました。
ベリーズの主な産業は、砂糖やバナナ、柑橘系のフルーツをはじめとする農業や水産業です。また1990年代後半より、観光産業にも力を入れています。近年、ベリーズの美しい自然を活かしたリゾート開発目的の資金が特に北米より入ってきており、今後観光産業分野における成長が期待されています。2004年時点の観光産業の成長率(前年比)はカリブ海周辺国平均が7.7%であったのに対し、当国は11.4%と、二桁成長を遂げています*。このレポートを通しベリーズについて興味をお持ち頂き、今後さらなる成長性を感じて頂ければ幸いです。
*出所:駐日ベリーズ大使館
今回訪れた駐日ベリーズ大使館は中南米の大使館が集まる、西麻布のビルの一角にありました。大使館内には、ベリーズの物産品やバリアリーフの美しい写真などが飾られており、ベリーズの雰囲気を感じることができました。
今回お話を伺ったのは、駐日ベリーズ大使館の長岡さんです。長岡さんは広報官として、ベリーズの認知度を高めるべく日々勤務されています。今回のインタビューでは、ベリーズの魅力について丁寧に分かりやすくご説明頂きました。長岡さんはベリーズに滞在していたご経験をお持ちで、現地の貴重な情報をお聞きすることができました。
ベリーズの主な産業は第一次産業(農業・水産業など)と第三次産業(観光・サービス業など)です。第一次産業分野では、伝統的な産業である砂糖、バナナ、パパイヤ、その他柑橘系のフルーツをはじめとする農業とロブスターなどの水産業が盛んに行われています。砂糖の原料となるサトウキビに対しては、バイオエタノールの原料にもなるとのことで米国からの資本が流入しています。昨今、米やトウモロコシ、穀物の高騰により各国で暴動が勃発していますが、その一要因として収穫された穀物等がバイオ燃料に回されていることがあげられます。ベリーズにおいても、食糧高騰は無視できない問題であり、まずは国民に対して安定した食糧供給を心がけることが重要と考えているとのことでした。

ベリーズは1990年代後半より、第三次産業分野の観光産業に力を入れています。個性的で多彩なアドベンチャー・スポットに恵まれたベリーズは、中央アメリカのカリブ海側、メキシコとグアテマラの間に位置していますが、野生が息づく熱帯林と雄大な山々、神秘に満ちたマヤ遺跡、これ以上ないほど美しいダイビング・フィッシングスポットなど、この国ならではの魅力にあふれています。熱帯林から世界有数の規模を誇るサンゴ礁までを1日で楽しむことができます。ベリーズにはオーストラリアのグレート・バリア・リーフに次ぐ世界第二位の規模を誇る珊瑚礁が存在し、毎年世界各国からダイビングやフィッシングなどを目的に多くの観光客が訪れています。2007年には約25万人*(宿泊者数)もの観光客が訪れるようになりました。観光産業の発展は、ベリーズの国内経済に様々な効用をもたらしています。ベリーズの観光業に携わる雇用者数は特に2002年以降、増加しました。また、以下の折れ線グラフからは、観光産業の経済成長への寄与度が増加していることが分かります。

ベリーズは、酸味はやや強いですが、糖度も高く、香気があって風味は極上といわれているバレンシアオレンジのみを栽培しており、世界各国に輸出しています。オレンジの果汁を脱水してペースト状にしてから冷凍して運搬し、改めて水を加えて、元々の果汁と同じ濃度になるようにしたものが濃縮還元果汁ジュースですが、その濃縮製法が実は重要なのです。通常はコストの関係もあり、加熱濃縮を行うことが多いのですが、ベリーズ産のオレンジジュースは、凍結濃縮製法を採用しており、フレッシュな味と香りをできるだけ残す努力をしているとのことでした。実は、ベリーズ産のオレンジを使用している日本の飲料メーカーは多数存在しています。
このように多数の飲料メーカーが、価格はブラジル産のオレンジの約4倍もするにもかかわらず、ベリーズ産オレンジを採用している背景には、ベリーズ産オレンジの品質の高さがあると考えられます。

現在ベリーズと呼ばれている地域は、3世紀半ばごろから9世紀にかけて中央アメリカで栄えたマヤ文明の中心地であったと考えられています。その規模は、中米一といわれ、記録されているだけでも1,400カ所以上にのぼるマヤ遺跡の数がそれを証明しています。その中には儀式が執り行われた神殿やその他の荘厳な建築物が多数含まれています。そうしたマヤ遺跡やマヤの人々が住んでいたといわれる洞窟を訪れるとき、神秘に触れることができるとのことです。こうした場所に立つと、マヤ文明の圧倒的なパワーと存在感を感じることができます。
ベリーズに点在するマヤ遺跡の中でも最大規模となる“カラコル(Caracol)遺跡”紀元5-600年頃に最も栄えたマヤ文明のもので当時は15万人ものマヤ民族が生活を営んでいたそうです。1939年、マホガニーの木を探しに来た人が偶然発見するまで、1000年もの間ベリーズの森深くに眠っていた遺跡です。“カラコル”とはスペイン語でカタツムリを意味します。
一口メモ:「ベリーズ人」

人口わずか30万人足らずでありながら、そこには多様な文化と伝統が息づいています。観光と商業の中心都市ベリーズ・シティにはおよそ5万人が住んでいます。ベリーズ市民は、カリブ民族と黒人の混血、黒人と白人の混血クレオール、スペイン人とインディアンの混血、中米マヤ族、白人のほか、東洋人や北米先住民、メノー派信徒、東インド諸島からの移住者など、多種多様な民族が入り交じり、調和のとれた社会を形成しています。
公用語は英語ですが、そのほかにもスペイン語やクレオール語、ガリフナ語、マヤ語など、いろいろな言葉が使われています。
インタビューを終えて・・・
ベリーズは、発展途上の国ですが、世界的に有名な柑橘物やペパーソース、観光業などを活かし、世界な地位を築くことで、今後さらなる成長が期待できる国であると感じました。
(このインタビューは2008年4月25日に取材したものです。)
〜Marie Sharp's(マリーシャープス)のペパーソース
ハバネロペパーソースをご存知ですか?世界のペパーソース大会でグランプリをとったこともあるもので、日本でも販売しているので見たこともある方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこのソースはベリーズ産なのです。マリーシャープスという会社の商品で、ペパーソース以外にも様々な種類のソースやジャムなどを製造しており、ベリーズの飲食店に入ると必ずといっていいほど、テーブルに置いてあります。マリーシャープスのペパーソースは世界でもっとも辛いトウガラシであるハバネロペパーを使用して作られています。マリーシャープスはただ辛いだけのペパーソースではありません。野菜の旨みを生かした、無着色、手作りの正真正銘のハバネロペパーソースです。既存のペパーソースとは一線を画すまったく新しいこのハバネロペパーソースは「ベリーズの食文化そのもの」と言われるほど愛されています。
マリーシャープスでは料理に合った3段階の辛さのハバネロペパーソースがあります。HOT、FIERY HOT、GREEN HOTがありますが、「FIERY HOT」は、初心者が試すのはおすすめできないほど辛いそうです。はじめは中辛タイプのGREEN HOTかHOTがおすすめとのことです。日本で言う醤油のような感覚で、ベリーズ人はこのソースを愛用しているとのことでした。

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