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- 首都:
- メキシコ・シティー
- 実質GDP:
- 8,045億ドル(2006年)
- 経済成長率:
- 4.8%(2006年)
- 通貨:
- ペソ
- 面積:
- 197万平方キロメートル(日本の約5.3倍)
- 人口:
- 1.3億人(2005年、メキシコ国立統計地理情報院)
- 言語:
- スペイン語
出所: 外務省
今回は、南北アメリカの中央部に位置するメキシコ合衆国の在日大使館を訪問しました。
メキシコは自動車産業の他、情報技術や航空機産業が発達しています。また、世界で屈指の高級リゾートであるカンクンやロスカボスの他、多数の世界遺産を活かした観光産業にも力を入れています。2006年のGDP成長率は4.8%とブラジルを上回る成長率を記録しています。近年、インフレ率も安定しており、ラテンアメリカ諸国の中でも非常に低い水準になっています。国の信用力も向上してきており、BRICs諸国に引けをとらない水準となっています。 2006年の1人当たりのGDPはBRICs諸国を上回る規模に成長しており、今後もさらなる成長が期待されています。2005年4月に日本メキシコ間で経済連携協定(EPA)が発効し、近年両国間の貿易・投資が盛んに行われています。このレポートを通し、メキシコの今後さらなる成長の可能性を感じて頂ければ幸いです。
今回訪れた在日メキシコ合衆国大使館は、赤坂の一角にあり、国会議事堂からそれほど遠くない場所に位置しています。大使館にはメキシコ出身者が多数勤務されていますが、対応が非常に迅速でメキシコの方の勤勉さが伝わってきました。
今回お話を伺ったのは、在日メキシコ合衆国大使館のラウル・ウルテアガ・トラニ公使です。
トラニさんは、メキシコ日本経済連携協定オフィスにて、経済連携協定関連業務や、メキシコへの投資の促進などの業務に携わっていらっしゃいます。メキシコはBRICs諸国を越える存在になりつつある、とメキシコについて興味深いお話をお聞かせ頂きました。
メキシコは2001年以降、順調な経済成長を記録しており、2006年にはGDPの成長率が4.8%とブラジルの3.8%よりも高い成長率を記録しています。また、1995年のメキシコ通貨危機時には、通貨の下落によりインフレ率が52%と高騰しましたが、その後、様々な政策により、2007年*には3.9%と過去10年間で一番低い水準となっています。この水準は他の新成長国と比較しても非常に低い水準です。

あまり知られていませんが、メキシコは近年、航空機産業が発達しています。欧米企業が、メキシコに、自ら進出したり、下請け企業を活用したりして、航空機部品の生産拠点やエンジニアリング・センターなどができています。航空機産業は特に北米地域で好調で、需要に対して供給が追いついていない状況です。昨年、メキシコは航空機部品の輸入税を軽減したことなどを背景に、海外から12億ドル(約1,320億円)の追加投資が行われました。以前、メキシコでは航空機部品の製造が主に行われていましたが、近年では、部品の製造から最終的な組み立てまで、全てメキシコで行うようになっています。この発展により、航空機産業の雇用が昨年度と比較して2倍の約1万7000人になりました。この産業は今後さらに拡大することが予想されており、メキシコ経済によい影響を与えると考えられます。
好調な自動車産業に加え、情報技術や航空機産業など新たな分野に積極的に展開して行くメキシコは、ゴールドマン・サックス・グループの予測によると、2050年時点の米ドルベースの経済規模は米国以外の先進国を抜き、世界で5位になることが予想されています。また、米国で有名な雑誌『ザ・エコノミスト』によると、2040年には世界で5番目に経済規模が大きな国なることが予想されています。

今や、BRICsは新成長国の中でも先進国に最も近い、そして近い将来、先進7カ国(G7)を上回る規模になることが予想されていますが、なんと、メキシコの1人当たりのGDPはBRICs諸国を上回るまでの規模に成長しています。また、海外直接投資が特に製造業の分野に積極的に行われており、その金額はブラジルやインドを上回る規模に成長しています。海外直接投資を行う際は、その国の信用力が問われます。なぜなら、信用力の低い国はリスクが高いので、投資は避けられる傾向にあるからです。メキシコのように、徐々に信用力が向上し、格付けが改善している国に対しては、さらなる投資が行われることが期待されます。このような諸外国からの投資が行われると、資本や技術の導入が行われるため、さらなる経済成長が期待できるのです。

メキシコは44カ国とFTA(自由貿易協定)を結んでいます。FTAとは、二国間または地域間(多国間)の協定により、モノの関税や数量制限など貿易の障害となる壁を相互に撤廃し、自由貿易を行なうことによって利益を享受することを目的とした協定のことです。メキシコはこの協定により貿易が活性化し、輸出額が増加しています。
メキシコの信用力は近年向上しています。2007年12月11日現在の長期国債の格付けはBRICs諸国と比較しても引けをとらないどころか、中国以外の3カ国よりも良い水準になっています。また、JPモルガンのEMBIのスプレッド(リスク分だけ米国国債の利回りに上乗せされる金利)の水準が低下してきており、2007年11月現在、1.42%となっており、ブラジル(2.11%)やアルゼンチン(3.69%)と比較しても低い水準となっています。このような、信用力の向上はさらなるメキシコへの投資の拡大につながります。直接投資が促されることによって経済の3大要素でもある「資本」と「技術」の導入も促されるので、今後のさらなる経済成長が可能になると考えています。

一口メモ:「メキシコの観光産業」
オルメカ、マヤ、アステカの三大文明はメキシコで栄えたといわれており、メキシコには25ヶ所もの世界遺産に登録された場所があります。この地域には、2万年前の遺跡が発見されており、それ以前から人間が住んでいたと考えられています。また、生物の種類の多さでは世界で第4位となっています。世界遺産の他には、メキシコには「カンクン」や「ロスカボス」などの世界でも屈指の高級リゾートがあります。メキシコには約2,000万人以上もの外国人観光客が毎年訪れており観光地としての地位をきずいています。

インタビューを終えて・・・
メキシコはBRICsと比較しても引けを取らない経済成長を遂げており、また貿易の拠点としても好都合な立地に位置することからも、今後さらなる成長が期待できると感じました。
(このインタビューは2007年12月11日に取材したものです。)
今回はメキシコの食文化についてレポートさせて頂きます。メキシコ人の主食はとうもろこしで作られたトルティーヤです。トルティーヤを使ったタコスなどがよく食べられています。 お馴染みのテキーラとは、メキシコ国内のハリスコ州とその周辺で、アガベ・アスール・テキラーナと呼ばれる竜舌蘭から造られる蒸留酒です。ウイスキーのようにそのまま飲まれるほか、カクテル等の材料にも使われます。

本資料は新成長国に関する情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社が作成したものであり、有価証券の取得の勧誘を目的とするものではありません。
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