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大使館レポート第21回ドミニカ共和国 ご参考資料 2007.08

ドミニカ共和国

ドミニカ共和国

首都:
サント・ドミンゴ
実質GDP:
29,331(2005年:中銀)
経済成長率:
10.7%(2006年)
通貨:
ペソ
面積:
48,442平方キロメートル
(ほぼ九州+高知県)
人口:
約886万人(2004年:世銀)
言語:
スペイン語

出所: 外務省、IMF

はじめに

今回はカリブ海(西インド諸島)に浮かぶイスパニョーラ島の東部3分の2を占めるドミニカ共和国の駐日大使館を訪問しました。 ドミニカ共和国は美しいビーチが有名で欧米からの観光客でにぎわっています。主要産業は農業(砂糖、コーヒー、タバコなど)や観光業、そして近年はフリー・トレード・ゾーンを中心とした軽工業(主に衣料品や靴など)です。ドミニカ共和国は日本の九州と高知県を足したほどの国土は小さい国ですが、特に2005年より急激な経済成長を遂げており、2006年には二桁台の中国並みの成長を達成しています。この国は、キューバと並んで野球が盛んであり、メジャーリーグにも沢山の選手を輩出しています(2005年シーズン開幕時点:91名、全体の11%)。このレポートを通してドミニカ共和国のさらなる成長の可能性を感じていただければ幸いです。

Embassy

駐日ドミニカ共和国大使館

今回訪れた駐日ドミニカ共和国大使館は、活気のある西麻布交差点付近に位置し中南米の駐日大使館が集うビルにオフィスを構えています。前回伺ったエル・サルバドルと同じビルです。ビルの側面には中南米諸国の国旗が立ち並んでいます。

Guest

永見正敏さん
五島定男さん

今回お話を伺ったのは、ドミニカ共和国観光省日本事務所代表の永見さんと、以前はドミニカ共和国の貿易や投資の分野でご活躍されていた五島さんです。永見さんは国際観光振興機構に勤務した後、JICA(国際協力機構)のシニアボランティアとして3年間ドミニカ共和国に滞在し、日本人観光客をドミニカ共和国に誘致するなど、観光分野でご活躍されていました。五島さんも同ボランティアとして、ドミニカ共和国の投資や輸出の促進活動をされていました。

Interview

驚異的な景気回復を達成

ドミニカ共和国は1996年から2000年までは年率8%もの高成長を維持し、90年前半のリセッション(景気後退期)から驚異的なスピードで回復しました。しかし、2003年から2004年にかけて、銀行の破綻などによる金融危機や貨幣価値の下落により再度リセッションを経験しました。2001年にアメリカで起こった同時多発テロ事件をきっかけに観光客数が減少したこともドミニカ共和国の経済に打撃を与えたといわれています。2004年にフェルナンデス大統領が就任し、経済再建にむけた経済財政改革を積極的に行った結果、2005年末にはGDPの成長率が年率9.3%となり、2006年は10.7%と中国と同等水準の経済成長となっています。また、物価上昇率も2004年には51.5%だったものが2006年には8.4%と一桁台に落ち着いています。

ドミニカ共和国は過去に何回か大きな経済成長のうねりを経験してきましたが、2005年は9.3%、2006年は10.7%もの非常に高い経済成長を達成しています。

【グラフ】ドミニカのGDP成長率

2003、2004年の景気後退時にはインフレ率が驚異的な水準となりましたが、経済財政改革により、2005年からは一桁台に落ち着いています。

【グラフ】CPI(物価上昇率)の推移

経済を支える観光業とフリー・トレード・ゾーン

ドミニカ共和国は観光産業などのサービス業に力を入れています。最近では政府が8つの国際空港に2.5百万米ドル(約3億円)の投資を行い、観光のインフラ整備を積極的に行っています。九州に高知県を足した大きさの国に国際空港が8つもあることを考えると、いかにこの分野に力を入れているかがお分かりいただけるかと思います。リゾート地への海外からの投資も増えています。最近は高級ホテルやゴルフコースなど、ドミニカの観光地を高級感あふれるリゾート地に開発する方向で計画が進んでいます。
一方、フリー・トレード・ゾーンでは海外から材料を輸入し、そこで加工してから輸出することで国内の経済を活性化させています。リーバイスは子会社を域内に建設しジーンズを米国に輸出しています。

【グラフ】業種別GDP構成比(2005年)

日本とのさらなるつながりを求める

ドミニカ共和国にはその美しい自然を求めて毎年300万人もの観光客が欧米を中心として訪れていますが、日本からの訪問者はたったの2,053人(2005年)でそのうちのほんの一握りが観光目的の訪問者となっています。永見さんは日本から観光客を誘致するために様々なご活動をされていたそうです。
日本からの投資事例は現在のところ二つです。一つはワコールの子会社で、空港近くのフリー・トレード・ゾーンに1990年に縫製工場を建設し、その製品のほとんどをアメリカに輸出しています。もう一つは広島東洋カープの野球アカデミーで、多くの野球選手を育成・輩出しています。実はドミニカ共和国は質の良い有機農作物の栽培をおこなっており、マンゴーやアボガド、メロン、コーヒーなどが収穫できます。しかしながら、日本ではその認知度はまだ低く、日本に対してどのようなブランドでこれらを売り込んでいくかが今後課題となっています。

バラナオの海・ビーチでの風景

一口メモ:「ドミニカの豊かな観光資源」

日本ではなじみが薄いですが、ドミニカ共和国は美しい自然やビーチ、そしてユネスコに登録されている旧市街が存在することなどから、欧米ではカリブ海の観光地として有名です。国立公園では様々な動物を見ることができます。この豊富な天然資源を活かし、エコ・ツーリズムやホエールウォッチングなどがおこなわれており、観光客に大人気とのことです。最近では、オフシーズンであれば成田発で10万円代という比較的安い航空券も販売されています。ハワイやグアムだけではなく、カリブ海のリゾートにも目を向けてみてはいかがでしょうか。

エル・マカオ海岸・フラミンゴ・リゾート地

大リーガーを送り出す野球大国

カープ  ドミニカ アカデミードミニカ共和国はキューバと並んで野球が盛んであり、メジャーリーグではサミー・ソーサ、ペドロ・マルチネス、アレックス・ロドリゲスといった数多くの有名選手を輩出しています。2005年シーズン開幕時点で91名(全体の11%)もの大リーガーがドミニカ共和国出身であることからみても、いかに野球が盛んかがおわかりいただけると思います。国内には、メジャーリーグの各球団が運営する選手養成所があり、未来のスターを育成しています。 驚くべきことにメジャー・リーグの30球団中22球団がベースボール・アカデミーをドミニカ共和国に開校しています。

左から五島さん、永見さん、木村

インタビューを終えて・・・

ドミニカ共和国は、美しい自然を活かした観光業への投資を積極的に促進し、またフリー・トレード・ゾーンを活用することによって高い経済成長を達成しています。日本でその認知度が上がればさらなる投資や観光による外貨の取得が可能になり、今後も継続的な成長が期待できるのではないかと感じました。

(このインタビューは2007年8月14日に取材したものです。)

ドミニカ大使館で仕入れたちょっと良い話 −ドミニカ料理−

ドミニカ人の主食は米で、約900万人の国民が年間2,500万キロも消費するそうです。永見さんのお話によると、日本ではあまりなじみのないドミニカ料理ですが、香辛料などをほとんど使わない素朴で意外と味はあっさりしており、日本人の口にあうとのことでした。ドミニカ料理はCOMIDA CRIOLLA(クレオール料理)と呼ばれアフリカとヨーロッパそしてカリブ地域の土着の味が融合した料理です。スペインの影響を受けており、チーズやソーセージ、ハムなどが好まれるそうです。主食は米ですが、調理用バナナや芋類もよく食べられています。下に代表的なドミニカ共和国の料理をご紹介します。

FRITURA DE 
YAUTIA BLANCA・POLLO GUISADO

PLATANOS AL CARDERO・ARENQUE GUISADO

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