
![]()
- 首都:
- ブエノスアイレス
- 実質GDP:
- 1,423億米ドル(2004年)
- 経済成長率:
- 9.0%(2005年)
- 通貨:
- ペソ
- 面積:
- 2,782千平方キロ
(日本の約7.5倍) - 人口:
- 3,816万人(2004年)
- 言語:
- スペイン語
出所:外務省、JETRO
今回は、日本から見て地球のほぼ裏側にあるアルゼンチンの大使館を訪問しました。南アメリカ大陸の中部から南端まで3700kmにわたって広がるアルゼンチンには、高温多湿の亜熱帯雨林、アンデス山脈からなる高山地帯、南極付近の氷河地帯など、変化に富んだ自然が存在します。古くから農牧業が盛んですが、近年では自動車や機械等の工業や、アルゼンチンの大自然、特有の文化、ワイナリーなどを活かした観光業にも力を入れています。2001年に金融危機を経験するなど一時は経済が失速しましたが、さまざまな経済制度改革により、2003年以降は年率10%前後という非常に高いGDP成長率を維持しています。このレポートを通し、今後のアルゼンチンのさらなる成長の可能性を感じていただければ幸いです。
今回訪れたアルゼンチン大使館は、大使館が多く点在する南麻布の一角にありました。新しく近代的な建物で、門をくぐると観葉植物が並んでおり素敵な大使館でした。
今回お話を伺ったのは、アルゼンチン大使館のホルヘ・オセラ公使です。 ホルヘ公使は、日本に来て約2年半がたつそうです。アルゼンチンの歴史を交えながら、金融危機を乗り越え大きく変わりつつあるアルゼンチンの魅力について、常に笑顔でとても分かりやすくお話いただきました。
数十年前のアルゼンチンの首都ブエノスアイレスは、「南米のパリ」と称されるほど他の南米諸国と比較して文化水準が高く、世界的に見ても豊かな国として知られていました。1920年代の1人当たり実質国内総生産額はドイツより若干高く、日本の約2倍を誇っていたといわれています。しかし、アルゼンチンは2001年に金融危機を経験しました。インフレが続いた80年代の後、1991年に1米ドル=1アルゼンチン・ペソ(カレンシー・ボード制)とする固定相場制をとり、海外からの投資を確実に伸ばしたものの、ブラジルなどの経済危機のあおりを受けました。アルゼンチンはこの経験から多くのことを学び、現在の政策に活かしています。金融危機以降、通貨を固定相場制から自由変動相場制へと移行し、通貨の価値を引き下げるなど、経済制度改革を行いました。その結果、2003年以降、国の経済成長を表す実質GDPは堅調に推移しております。そして、失業率や消費者信頼感指数、実質賃金など多くの経済指標も改善しています。また、通貨の価値を引き下げたことにより、輸出関連企業の業績が改善し、雇用も増えています。
2002年からアルゼンチンの経済は劇的に改善し、2003年3月以降、年率10%前後と安定した経済成長率を維持しています。
アルゼンチンは日本の約7.5倍もの広大な土地を活かし、古くから農業が盛んです。最近ではワインの生産も盛んに行われています。アルゼンチンの西部に位置するクージョという地域では、アンデス山脈が連なり、その雪解け水と肥沃な土壌で栽培されたブドウで作られるワインが有名です。アルゼンチンはワインの生産量で世界5位となっています。特に有名なブドウの品種は豊潤な香りを備えた「マルベック」です。5年程前までは日本でアルゼンチンワインを見ることは少なかったのですが、最近は高品質でありながら手頃な値段で入手できるアルゼンチンワインは、日本のワイン愛好家の間で認識されてきました。その他に肉製品、穀物、植物油、柑橘類の生産と輸出も盛んです。
出所:在日アルゼンチン大使館
近年、アルゼンチンは観光産業にも力を入れています。アルゼンチンは西にはアンデス山脈が連なり、北にはサボテンが生える乾燥した大地、中部には地平線まで続く大平原パンパが広がっています。そして、南部パタゴニアには湖沼や森林、氷河などの豊かな自然と、そこに生きる様々な動物たちを見ることができます。また、首都のブエノスアイレスにはコロニアルな建造物が立ち並びます。世界に誇るワイン、タンゴ、サッカーなど、自然のみならず食、文化、スポーツも魅力的な国です。現在、この観光産業は3番目に大きな外貨取得の手段となっています。昨年は400万人もの観光客がアルゼンチンを訪れました。


一口メモ:「タンゴ」
タンゴは19世紀末にブエノスアイレスの港町ボカあたりで誕生し、アルゼンチン文化を最もよく表すアルゼンチンの代表的な音楽です。最初はギタ−、クラリネットまたはフル−ト、バイオリンのトリオで演奏されていましたが、その後バンドネオンがドイツから輸入され、タンゴの演奏において中心的役割をはたすようになりました。1910年代には現在のオルケスタ・ティピカの原型(ピアノ、バンドネオン、バイオリン、ベース中心の楽器編成)が生れました。毎年2月末から3月上旬にかけてタンゴ・フェスティバルがブエノスアイレス市内にて開催されています。
出所:在日アルゼンチン大使館
近年、アルゼンチンに対する海外直接投資が増えています。日本企業はトヨタ自動車や本田技研工業などの自動車関連企業や、松下電器やNECなどの電気機器企業がアルゼンチンに進出しています。このように海外の企業が国内に進出することによって雇用が創出され、アルゼンチンの経済にとってプラスとなっています。
アルゼンチンの国技と呼ばれるスポーツ −サッカー
サッカーはアルゼンチンでは非常に人気の高いスポーツであり、数多くのプロのクラブチームが存在します。アルゼンチンのナショナルチームはワールドカップで過去2回優勝しています。代表チームの試合がある時は、アルゼンチンの街は車も人通りもなくなり静まりかえります。人々はテレビにかじりつく中、アルゼンチンが得点を挙げるとあちこちからどよめきが聞こえるそうです。
出所:在日アルゼンチン大使館

インタビューを終えて・・・
アルゼンチンは金融危機から多くのことを学び、近年の経済成長率は堅調に推移しています。食、芸術、スポーツなど多彩な文化が共存するこの国は今後のさらなる成長が望めるのではないかと、今回のインタビューを通して感じました。
(このインタビューは2007年5月21日に取材したものです。)
今回は東麻布にある「エル カミニート」にお邪魔してきました。エル カミニートはアルゼンチンの風土が育んだ家庭料理を中心としたお店です。腕を振るうのは、フランス料理で研鑚を積んだ後、ブエノスアイレスの日本大使館でシェフを務めていたという浅井敬三シェフです。浅井シェフはアルゼンチンに10年間程滞在していたそうで、本格的なアルゼンチン料理を作っていただきました。今回は、アルゼンチンの代表的な「血のソーセージ」に「サラダルーサ」(ポテトサラダのようなもの)を添えたもの、現地で「エンパナーダ」と呼ばれている「アルゼンチンのパイ包み」、そして日本では手に入らないアルゼンチン産のカラメルソースがかかった「プリンとドルセ・デ・レチェ」を頂きました。どれも全て手作りでとても美味しく頂きました。また食後に「マテ茶」という栄養豊富なお茶も頂き、アルゼンチン料理を満喫してまいりました。


本資料は新成長国に関する情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社が作成したものであり、有価証券の取得の勧誘を目的とするものではありません。
本ウェブサイトでご紹介しているファンドの取得を希望される方は、「投資信託説明書(目論見書)」をお渡ししますので、必ずその内容をご確認ください。
本資料に掲載された市場の見通し等は、本レポート作成時点での弊社の見解であり、将来の動向や結果を保証するものではありません。また、将来予告無しに変更する場合もあります。 本資料でご紹介する国は、必ずしも本ウェブサイトでご紹介しているファンドが投資している国ではありません。




