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大使館レポート第17回パナマ共和国 ご参考資料 2007.04

パナマ共和国

パナマ共和国

首都:
パナマシティ
実質GDP:
151.41億ドル(2006年)
経済成長率:
8.1%(2006年)
通貨:
バルボア
面積:
75,517平方キロ
(北海道よりやや小さい)
人口:
317万人(2004年)
言語:
スペイン語

出所:外務省、JETRO

はじめに

今回は、太平洋と大西洋を運河でつなぎ、北アメリカと南アメリカの中間に位置する要所で、ラテン・アメリカのオアシスとも呼ばれているパナマ共和国の大使館を訪問しました。一般にラテン・アメリカ諸国は農業、畜産、林業、鉱業等の第一次産業が主要な産業となりますが、パナマの経済は貿易、金融、パナマ運河を活用したサービス業などが中心となっています。国民性も他の中南米諸国に比べて商業気質が強く国際感覚が豊かだといわれています。2007年には、パナマ運河の拡張計画の始動にともない、世界各国からの投資促進とパナマ経済のさらなる成長が期待されています。このニュースレターを通して、パナマの秘めた魅力を感じていただければ幸いです。

Embassy

駐日パナマ共和国大使館

今回訪れたパナマ大使館は、大使館が多く点在する国際色豊かな西麻布に立地するビルの9階にありました。同じビルの中にはパナマ以外にも多くの中南米の大使館がオフィスをかまえています。大使館の室内にはパナマの民族衣装、国旗、美しい自然の写真などが飾られており、パナマの雰囲気を感じとることができました。

Guest

リッテル・ディアスさん

今回お話を伺ったのは、パナマ大使館の商務担当官であるリッテル・ディアスさんです。ディアスさんはパナマの松下電器で勤務していた経験があり、日本に対する深い見識をお持ちの方でした。さらに驚かされたのは、日本の大学で講義を受けられたご経験もあるとのことでした。パナマ運河の拡張計画にともなう経済発展や投資事業、またパナマ独自の文化や観光などに関しても丁寧に分かりやすくお話頂きました。

パナマの国章 <パナマの国章>

国章の上方にある9つの星はパナマの9つの県、鷹はパナマの国鳥であるハーピー・イーグルです。その下に、くちばしで右から左になびく銀のテープには“PRO MUNDI BENEFICIO” 「世界の利益のために」 と書かれており、パナマの自由経済に対する積極的な姿勢を象徴しています。国章の中央の二つの海の絵は、太平洋と大西洋に挟まれたパナマ海峡と、パナマの象徴でもあるパナマ運河を表しています。

Interview

サービス業に強みを持つパナマ

パナマは外国からの投資を積極的に促進するなど開放された経済体制を確立してきました。具体的には、コロン・フリーゾーン(免税地帯)を設置することで、各国から多数の企業が進出しています。現在では中南米でも最大級の物流・金融センターとして中南米地域の貿易に大きく貢献しています。このように、パナマではサービス業が大きな役割を担っています。

コロン・フリーゾーンとは・・・

いわゆる免税地帯です。コロン・フリーゾーンはパナマ運河の大西洋側の出入り口の一角にある自由貿易地区で、この地帯から海外への再輸出には課税がされないため、各国のメーカーや商社が進出し、中南米向けの保管基地として利用しています。 このフリーゾーンは今やパナマ運河と共に国際的にパナマを代表するものとなっています。

実際、パナマの2005年度のGDPの構成比は、農業などの第一次産業が8.1%、工業などの第二次産業が12.1%、サービス業などの第三次産業がもっとも多い79.4%となっています。主要サービス業としては、運河、コロン・フリーゾーン、近代的港などを活用したビジネスや金融があげられます。2006年の経済成長は8%前後の非常に高い成長率が見込まれています

【グラフ】パナマの経済産業; 2005年度 GDP

中南米における金融の中心地

パナマには中南米地域において最も近代的で安定感のある国際金融センターがあり、世界に通用する厳格なルールのもとで運営されています。1927年にパナマ政府がパナマを国際的な金融の中心地として確立すべく銀行法を改正し、自由な営業活動の保証や税制面での優遇措置を海外の金融機関に与えるなどの積極的誘致策をとりました。その結果、70年当初の銀行の数が30行程度であったのに対し、88年11月には100行以上にまで増加しました。その後、対米関係の悪化に伴い、金融センターは一時縮小したものの、その後の対米関係の改善、国内情勢の安定化により回復が見られました。現在では、70行以上もの銀行(うち外国籍銀行は約50行)が営業を行っています。パナマが共和国として誕生した1904年以来、米ドルを通貨として利用していること、そして自由な資本フローによりアメリカ大陸内で最低水準のインフレ率を保っていることなどにより、この金融センターは各国の政府や企業の注目を集めています。

出所:在日パナマ大使館

パナマ運河の拡張計画

通航量の増加や船舶の大型化の流れを受けて、2006年に運河拡張計画がパナマ運河庁より提案され、国民投票により実施されることが決定しています。今後、拡張計画に伴い、世界各国からの更なる投資が期待されています。2014年に完成を予定していますが、完成後にはほぼ全てのコンテナ船がパナマ運河を通航できるようになり、最大で年間約6億トン(2005年度の2倍強)の船舶が通航可能になります。

パナマ運河とは・・・

パナマ地峡を開削して太平洋とカリブ海を結んでいる運河です。全長は80kmあり、スエズ運河を拓いたフェルディナン・ド・レセップスの手で開発に着手しましたが、諸々の事情により途中で断念し、その後パナマ運河地帯としてアメリカ合衆国によって建設が進められ1914年に完成しました。その後、長らくアメリカによる管理が続いていましたが、1999年12月31日正午をもってパナマに返還されました。

一口メモ:「パナマで暮らす」

米国、カナダ、ヨーロッパの退職者が生活するのに理想的な地としてパナマが注目されています。2006年の『インターナショナル・リビング』という有名な雑誌においてパナマは退職後の住居地として最高の場所に選ばれました。 これは6年連続の受賞となりました。パナマは物価が安い上、退職者に対して様々な税の優遇措置があります。美しいビーチや自然に囲まれ、その上外国の人々を温かく受け入れる国民性であることなどからも高い評価を得ています。

出所:在日パナマ大使館

ビル建築ブームと海外からの投資の拡大

現在、パナマ市の中心部では建設中のビルが目立ち、現在建設中または建設計画中のビルのうち50階以上の高層ビルも数多く見受けられます。またパナマ市周辺では20階以上のビルが100件以上建設中で、投資総額は32億ドル(約3,840億円)とされています。パナマでは現在空港と高速道路などの大規模な交通網の整備が行われています。パナマ・コロン・ハイウェイ(高速道路)は2009年完成予定で、完成すれば陸上物資の運搬能力がさらに向上することが予想されます。

【グラフ】パナマ実質GDP成長率
2001年からパナマの実質GDPは順調に伸びており、特に2003年〜2005年は中南米でも堅調な推移となっています。 一般的にGDP成長率が4〜5%であれば経済は良好であるといえます。
パナマの国章をバックに。 左から浦田、ディアスさん、木村、中村

インタビューを終えて・・・

パナマは今後、運河の拡張計画を実行すると同時にインフラの整備(港、高速道路、空港など)が見込まれており、さらなる海外からの投資と経済成長が望めるのではないかと今回のインタビューを通して感じ、パナマ共和国の今後がとても楽しみになりました。

(このインタビューは2007年3月26日に取材したものです。)

パナマ大使館で仕入れたちょっと良い話

パナマ スペシャルティ・コーヒー

今回はディアスさんにご紹介頂いた銀座千疋屋の本館地下1階にある銀座ミリューで「フランス・カフェ・ドゥ・モンド(Cafe du Monde)2006年度金賞」を受賞した「エレタ(Eleta)」産の豆を日本人の好みに合わせて焙煎し、「銀座ロースト」と名づけられたコーヒーを頂きました。独特の酸味がありますが、後味はすっきりとしていて飲みやすく食後に美味しく頂いてきました。パナマから輸出されている豆は、味、香りが優れているアラビカ種で、少しの酸味とコクがあり、香りもかすかに甘くスマートな味のコーヒーとされています。パナマ産コーヒーは海外では「スペシャルティ・コーヒー」の位置づけで、コーヒーの中では最上級に位置するコーヒーですが、日本ではまだ販売が限られているため、頂いた「フランス・カフェ・ドゥ・モンド(Cafe du Monde)2006年度金賞」を受賞した「エレタ(Eleta)」産の豆を焙煎したコーヒーは1kgで1万円以上もするとされています。

パナマ スペシャルティ・コーヒー

銀座千疋屋の本館

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