大使館訪問シリーズ第13回(9月29日配信)では、南アフリカ共和国の在日大使館を訪問しました。そのご縁もあり、同国の証券取引所「ヨハネスブルグ証券取引所」の担当者の方が弊社を訪問され、南アフリカにおける証券取引所の現状についてレクチャーをして頂きました。そこで、本シリーズの番外編として、今回のレクチャーについて、ご報告したいと思います。
ヨハネスブルグ証券取引所は1887年の創立以来、約120年の歴史を誇り、現在約390の企業が上場する、世界有数の証券取引所です。また、株式の取引以外にも、各種のデリバティブ(金融派生商品)、農産物の商品先物等、多様な金融商品の取引機能を兼ね備えております。このように、新成長国の証券取引所としてはすでに洗練された体制を構築しており、今回のレクチャーを通じて、南アフリカの経済成長の勢いを再確認することができました。
(このミーティングは2006年10月27日に行われました。)


今回弊社に来社頂いたのは、ヨハネスブルグ証券取引所(以下:JSE)のロスチャイルドさんとグリーンヒルさんです。ロスチャイルドさんはJSEにて政府及び国際業務関連のご担当であり、グローバルマネーの南アフリカへの呼び込みを通じて、同国の経済発展に貢献されています。また、アフリカ大陸に広がる10カ国の証券取引所を結ぶネットワーク、「CoSSE」(Committee
of SADC Stock Exchanges)の委員長もつとめられており、アフリカ大陸全体の発展にも貢献されています。グリーンヒルさんは2000年にJSEに入社され、現在は新規企業による取引所での上場を促進するなど、主にマーケティング関連のお仕事に携わっておられます。お二方のお話を通じて、南アフリカ大陸の躍進する経済状況をあらためて感じることができました。
今回、私たちは、大きく分けて3つの目的を持って、日本を訪問させていただいています。1つ目は「ヨハネスブルグ証券取引所へ注目していただくこと」、2つ目は「日本企業に私たちの証券取引所への上場を検討してもらうこと」、3つ目は「日本の年金基金や金融機関に南アフリカの企業の魅力を伝えること」です。ただ、私たちが最も重要視している点は、まずはヨハネスブルグ証券取引所の存在を知っていただきたいということなのです。その上で、魅力を理解していただき、私たちの証券取引所をご利用いただければ、本当に喜ばしいことだと考えています。
ヨハネスブルグ証券取引所は、1887年に創立されました(日本の東京証券取引所の創立は1878年です)。そして、2005年7月1日には、株式会社化され、2006年6月5日には同証券取引所に上場を果たし、世界的にも証券取引所が国境を越えて経営統合を図るなど、大きな変化を迎えていますが、そうした荒波の中でも独自の強みを発揮しています。現在では、上場企業の数は約390社、時価総額も60兆円に達しており、アフリカ大陸において、最大の規模を誇る証券取引所として、躍進しています。
ヨハネスブルグ証券取引所では、当初は株式のみを取り扱っていましたが、2001年に入ってからは、株式関連の先物やオプションなどのデリバティブ(金融派生商品)の取り扱いを始めています。また、株式だけでなく、農産物の先物や金利関連のデリバティブについても、取引が可能となっています。また、2003年には時価総額が比較的小さな企業の株の取引を行うことができるAltX(alternative
exchange)を設置しました。これにより、今後の成長が期待できる新興企業への投資を可能にするなど、投資家の皆様の投資機会の幅を拡大することができました。また、こうした新しい市場の創設により、既存の市場では上場が困難であった比較的規模の小さな採掘関連の企業をサポートすることが可能となりました。これは、採掘関連の事業が盛んな南アフリカ経済の底上げを図ることにもつながる大変有意義な変化であったと考えています。
ヨハネスブルグ証券取引所は、上場企業の時価総額ベースで見ると、世界有数のレベルにあります。私たちは、1996年に取引システムの自動化を果たし、1999年には電子決済システムを稼動しています。また、ロンドン証券取引所のシステムとの互換性を図るなど、システム開発の上でも他の証券取引所との協力体制を築いてきました。また、世界中の投資家の方に安心してお取引いただくために、取引システムだけでなく、取引に関する規制や上場審査の厳格化についても改善を行ってきました。


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