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- 首都:
- アンカラ
- 名目GNP:
- 3,609億ドル(2005年)
- 経済成長率:
- 7.6%(2005年)
- 通貨:
- トルコ・リラ
- 面積:
- 780,576平方キロ
(日本の約2倍) - 人口:
- 7,206万人(2005年)
- 言語:
- トルコ語
- 国の花
- チューリップ
出所:外務省
大使館訪問シリーズでは、ポーランドやハンガリーを代表とする中・東欧諸国(全8カ国)の大使館を訪問してきました。今回は、ヨーロッパとアジア・中東地域をつなぐ重要な国である、トルコ共和国の駐日大使館を訪問しました。トルコの人口は約7,000万人と、中東では随一、欧州ではドイツに次ぐ人口を誇る巨大国家です。また、人口に占める若者の比率が高いことや、イスラム教徒の割合が高いことなどが特徴として挙げられます。トルコは、豊富な労働力を背景として、力強い経済成長を遂げており、第2のBRICsとして注目を集めている、「ネクスト・イレブン(※)」の一つとしても紹介されました。2005年10月よりEU加盟のための交渉を開始し、イスラム教国家としては初めてとなることから、注目度の高い新成長国の一角です。
(※)ネクスト・イレブンとは、BRICsに次ぐ成長国グループとして、ゴールドマン・サックス・グループの投資調査部門によって2005年12月に発表された11カ国。
今回訪れたトルコ大使館は、東京・渋谷区の原宿交差点から徒歩5分程の場所にあります。近所には賑やかなショッピング街があり、若者が集う活気溢れる地域です。新東京都庁舎やフジテレビ本社ビルのデザインを手がけたことで有名な丹下健三氏が、大使館の建物を設計しました。芸術的センス溢れる、印象的な建物でした

トルコ共和国は、1923年にトルコ民族の国民国家として新しく生まれた、アジアとヨーロッパの二つの地域にまたがる共和国です。 西側の国境はブルガリア、ギリシアと接し、東側をグルジア、イラン、シリア等と接しています。トルコ共和国の前身は、かつて広大な領域を支配したオスマン帝国でした。オスマン帝国は1299年にトルコ系のオスマン家が建国したと言われており、長い歴史を誇る多民族国家でありましたが、第一次世界大戦における敗北により解体されました。しかし、戦勝国の占領を嫌ったトルコ人たちは、ケマル・アタテュルク(※)の指揮のもと、現在のトルコ共和国として独立した国家を築くことに成功しました。
(※)ケマル・アタテュルク(1881〜1938)
<トルコ革命の指導者/初代トルコ共和国大統領>
アタオールさんに「もっとも有名なトルコ人はどなたですか?」 とお聞きしたところ、迷わずアタテュルクの名前が挙がりました。トルコを独立国家へと導き、初代大統領を務め、国としての基本路線を敷いた人物と言われております。後世にもアタテュルクの功績は称えられており、イスタンブールには彼にちなんで名づけられた空港「アタテュルク国際空港」があります。また、トルコの通貨である新トルコリラは、全ての紙幣に彼の肖像が刻印されています。
トルコ共和国は、人口約7,000万人の巨大国家であり、中東では随一、欧州ではドイツ(約8,200万人)に次ぐ規模を誇ります。また、人口動態にも大きな特徴があり、人口に占める若い世代の比率が約65%と、日本などの先進国とは異なり高齢化社会とは無縁の国です。中長期的に購買力を持つ消費者層の出現の可能性が高く、内需が旺盛な国であることなどから、外国企業によるトルコ進出も積極的に行われています。また、労働力不足が顕著な欧州の人材供給基地としても期待されています。豊富な労働力が、今後のトルコ経済を牽引すると考えています。

トルコ共和国は、イスラム教国家(人口の約99%はイスラム教徒)としては初めてとなる、EU加盟に向けて前進しています。しかし、加盟が実現するまでには最低でもあと10年はかかると考えられ、実際の加盟は2015年以降になるのではないでしょうか。先ほどもお話した通り、トルコは国内に豊富な人口そして天然資源を有しており、EU加盟に時間がかかったとしても、力強い経済成長を実現できると考えています。一方で、グローバリゼーション、そして近代化の波に乗り遅れることだけは絶対に避ける必要があると強く感じており、EUに加盟することで、そうした時代の流れを捉えることができると考えています。また、EUにとってもトルコの豊富な人口と天然資源は魅力的な要素ではないでしょうか。
トルコのEU加盟について:
トルコは1963年にEUとの連合協定を締結し、87年にEUへ加盟申請、99年に一度は加盟候補国として認められたが、EUの加盟基準を満たしていないことなどから、具体的な交渉開始日程は未定のままであった。2004年12月のEU首脳会議で、2005年10月からトルコのEU加盟交渉がようやく開始することが決まった。
トルコは、中東随一の人口を有しており、内需も大変旺盛です。そうした中で、様々な日本企業が進出しています。日本企業が新成長国に投資を行う中で、ポーランドやハンガリー等の中・東欧諸国に投資を行う場合とトルコへ投資する場合では、いくつかの違いが考えられます。例えば、日本企業が東欧諸国へ進出する場合には、各新成長国の国内マーケット自体への進出を目指すというよりは、欧州への製造・輸出拠点としての役割を担うことを期待しているのが一般的です。しかし、先ほどもお話した通り、トルコは豊富な人口によって支えられた魅力的な市場を有しており、日本企業がトルコに投資する際には、この国内市場への進出も視野に入れています。また、日本の企業を個別にみると、トヨタ自動車は、14年程前から既にトルコに進出しており、ニューモデルの自動車がトルコ国内で生産されるなど、トヨタにとっても、トルコの工場は重要な生産拠点となっています。
一口メモ:「EU加盟に向けて・トルコとウクライナ」
今までの大使館レターでご紹介した国の中にも、EU加盟を目指している国がありましたが、その中でもトルコ共和国とウクライナ(大使館レター第5回)の加盟は、大きな影響を及ぼすと考えられます。なぜなら、2007年には、ルーマニア(大使館レター第7回)、ブルガリア(大使館レター第3回)、クロアチア(大使館レター第4回)が新加盟国となる見通しですが、各国の人口はそれぞれ約2,000万人、800万人、450万人となっています。一方で、トルコの人口が7,000万人、ウクライナが5,000万人となっており、両国の加盟が実現すれば、EUに日本の人口に匹敵する約1億2,000万人の人口が加わることとなり、豊富な労働力や巨大な消費市場を提供することになります。更に、トルコ共和国はイスラム国家であり、また、ウクライナはロシアとのつながりが比較的強いことから、EUにとって経済面だけでなく、文化面からも強い影響を及ぼすと考えられます。EUは、「宗教の壁」そして「歴史の壁」をも超越した、「超経済共同体」となるのです。

小泉首相は今年1月(9日〜13日)、二国間の経済関係や中東和平などについてトルコのエルドアン首相と意見交換を行うために、日本の首相としては15年ぶりにトルコを訪問しました。小泉首相がトルコの首都、アンカラに到着したのがイスラム教の安息日であったにもかかわらず、空港では多数の報道陣が、
小泉首相を迎えました。トルコのメディアの注目度も高く、小泉首相はトルコの親日ぶりを確認することができたと喜んでおられました。また、小泉首相の訪問に際しては、多くの日本企業の関係者にもトルコを訪問していただき、ビジネスに関しても貴重な意見交換を行うことができました。
(このお話は、今回トルコ料理に関する取材で訪問させて頂いたトルコ料理レストラン「ソフラ」で お聞きした内容がもとになっています。)
日本で「さくらんぼ」の名産地と言えば、山形県です。この、「さくらんぼ」発祥の地は、トルコのギレスン(GIRESUN)という場所です。
さくらんぼが縁となり、山形県寒河江市とギレスン市は、姉妹都市の締結を行っています。トルコと日本をつなぐ大切な友好関係の1つがさくらんぼだったのです。

インタビューを終えて・・・
今回のインタビューでは、トルコのEU加盟に関して日本のメディアで報じられている内容とは異なる見解をご教示頂けたことが印象的でした。
(このインタビューは2006年5月18日に取材したものです。)
皆様、世界三大料理が何か御存知でしょうか?それは、「フランス料理」、「中華料理」そしてなんと「トルコ料理」なのです。今回はその世界三大料理である「トルコ料理」を堪能するために、東京・神楽坂にあるトルコ料理のレストラン、「ソフラ」に行って参りました。お店の方によると、ピザやハンバーグの原型となるものが作られていたのはトルコであり、肉詰め料理もトルコが発祥とのことでした。このように、私たちが食べている料理の中にはトルコでその原型が作り出されたものもあり、これが世界三大料理とも言われる理由なのかもしれません。
世界三大料理とも言われる理由なのかもしれません。 お店の支配人の島崎省吾さんは、1989年から3年半、トルコの大都市イスタンブールの欧米系高級ホテルで働いたご経験もあり、トルコの食文化はもちろんのこと、経済や政治情勢にも造詣の深い方でした。 また、こちらのお店では、トルコの伝統的な踊り「ベリーダンス」も楽しめます。


本資料は新成長国に関する情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社が作成したものであり、有価証券の取得の勧誘を目的とするものではありません。
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