これから高度成長時代を迎える国は、どこだろう。
「BRICs+ネクスト11」完全ガイド
ゴールドマン・サックス推計のすべての基本にある大きな仮定は、BRICsは成長を下支えする政策を維持し、組織・体制を整えていくということです。BRICs諸国はいずれも順調な発展を遂げる過程で、多くの重要な課題・問題に直面するでしょう。政策の失敗や不運に遭遇した場合、ゴールドマン・サックスの推計・予測どおりには運びません。
BRICs諸国が多くの課題をかかえていることは否定できませんが、ゴールドマン・サックスの推計は大きな意味を持つと考えています。事実、既にBRICs構成国の3ヵ国(中国、インド、ロシア)は、この数年間、成長率リストの上位にランクされています。

BRICsの高い経済成長は投資利益率を高め、資本および資金調達手段の需要を増大させる可能性があります。投資ポートフォリオにおいてはBRICsのウェイトが急速に高まることになります。資本の流れがBRICsに有利に作用し、主要通貨の再調整が促進されることとなります。

所得の増加によるBRICs各国内の消費支出パターンの変化は、さまざまな商品・サービスの生産・消費の創出や拡大をもたらします。このことは幅広い商品に関して、需要と価格決定パターンの重要な決定要因となり得ます。

新たな需要の伸びと支出の牽引力としてのBRICsの相対的な重要性は、予想以上に劇的に、しかも急速にシフトする可能性があります。BRICs経済の高い成長性は、今日の先進国の人口高齢化や成長鈍化の影響を相殺すると考えられます。

世界経済において今日の先進国の占める存在感が薄れるにつれ、それに伴って起こる消費支出の変化は、今日のグローバル企業の多くにとって、大きな機会を提供するでしょう。適格な市場、特に適格な新興市場に投資し、関与することは、多くの企業にとってますます重要な戦略的選択となるかもしれません。

BRICsの成長機会は、近隣諸国にとってもメリットがあります。2050年には経済大国4ヵ国中の3ヵ国をアジアが占めるとみられることから、同地域に向けて重要な地政学的変化が起きるでしょう。BRICs経済が力強い持続的成長を遂げれば、主要な貿易相手国にも大きな影響を与えないはずはあります。
※「BRICsレポート」について
ゴールドマン・サックス・グループ経済調査部「Dreaming with BRICs: The Path to 2050(2003年10月)」「The BRICs and Global Markets:Crude, Cars and Capital(2004年10月)」より当社が一部要約。
経済、市場等に関する予測は、高い不確実性を伴うものであり、大きく変動する可能性があります。本ページは情報の提供を目的とするものであり、当社及びゴールドマン・サックス経済調査部が、予測値の達成を保証するものではありません。本ページに含まれている見解等は、今後予告なしに変更される可能性がございます。