コーンは従来の主な用途であった飼料(消費量の約70%)や食料としての用途に加え、バイオ燃料であるエタノールの製造原料として注目を集めています。エタノールは、小麦、大麦、コーンなどを酵素で分解、蒸留して作られます。主にガソリンを動力源とする車両で利用され、一般的にはガソリンと混合します。現時点で、米国ではエタノールが45%以上のガソリンに混在されています。米国では、再生可能燃料基準(RFS)プログラムという、生産可能燃料の使用増加を規定し、2012年までにエタノール、バイオ燃料の使用量を倍増させる計画が進められています。
なお、世界のエタノールの約7割は米国とブラジルにおいて生産されています。米国ではコーンはエタノールの最大の投入原材料となっており、米国のコーン生産量のおよそ12%はエタノール生産に用いられています(2005年時点)。RFAによると、2006年に米国単独では53億ガロンのエタノールが生産された模様で、5年前に比べ、約3倍に生産量が膨らみました。この結果、2006年に米国でのエタノール生産に用いられるコーンの量は、米国から輸出されるコーンの量と並ぶまでに増加しました。なお、2006年末時点で、エタノール精製所は全米で110施設あり、今後18ヶ月の間に63施設の新設と8施設の改修が予定されています。この結果、約54億ガロンの追加精製能力を生み、エタノール製造で消費されるコーンの量は今後コーンの輸出量を大きく上回ると考えられています。 |