大学および大学院で統計学を専攻しました。就職にあたって、その応用であるファイナンシャル・エンジニアリング(金融工学)に関心を抱きました。デリバティブトレーダーの仕事では、統計学・金融工学の知識を実践で活かすことができます。
大学で学んだことにはそれなりに自信がありましたが、入社してしばらくはその自信が打ち砕かれることが多々ありました。ビジネスと学問との違いは想像以上に大きく、また当然ながら学術的な知識以外にあまりにもたくさん学ばなくてはならないことがありました。
上司や先輩から、よく叱られました。けれども逆に「このままでは辞められない」と思い、必死に勉強しました。「あ、成長したな」と感じるようになったのは、入社4、5年目の頃です。それまでは先輩に追いつこうと無我夢中でした。
デリバティブトレーダーとして必要なスキルは様々です。まずは英語力。商品の性質上、周囲はほとんど外国人、オフィスにいる間は全て英語です。市場でもネイティブ・スピーカーと勝負しなければならないので相当の英語力が求められます。私は海外留学の経験はほぼゼロですが、英会話スクールに通いながら、勉強して力をつけました。
金融知識も、もちろん必要です。入社前に証券アナリストの本を読んだり有志で勉強会をしたりしましたが、やはり実践に勝るものはありませんでした。優秀な先輩トレーダーのデスクの横に椅子を持って行って座り、どのように投資判断を下すかをずっと観察させてもらいました。ゴールドマン・サックスには優れたトレーダーが多くおり、そうした形で勉強することが可能です。