大学院時代、2年間休学してレーシングヨットの研究開発に没頭しました。アメリカズカップに参加する日本艇の設計チームのブレインとして、数値流体力学を用いたシミュレーションなどを行いました。
レースだからもちろん目標は優勝。しかし結果は残念ながら準決勝敗退でした。けれどもこの経験は、自分の進路を決める決定的な出来事になりました。
優勝したチームの船よりも日本艇のほうが、性能面では優れていたと思っていました。でも世界一にはなれなかった。どんな世界であれ1位になるには何か理由があるはずです。
そうであれば、世界一と言われる投資銀行のゴールドマン・サックスにはどんな秘密があるのか。こう考えたのが、当社に興味を持ったきっかけです。
中でも、自分以外の要因が成否に介在するテーマよりも、自分の力で結果を導ける金融トレーダーがいい。そう思って、この世界に入ることにしました。数値をもとに分析・シミュレーションし、結果を導くという意味ではヨットもお金も一緒。対象が違うだけです。私にとっては自然な選択でした。