私の在籍するマーチャント・バンキング部門では、ゴールドマン・サックスが組成したファンドを通じて、自己勘定投資業務を行っています。ファンド資金の出し手は、金融機関、年金、政府系ファンド、富裕層と多岐に渡ります。プライベート・エクイティ(企業投資)および不動産投資をコアに、経済情勢に応じて、ディストレスト・ファンドやメザニン・ファンドなどを機動的に立ち上げ、常に魅力的な投資機会を追求しています。また、ゴールドマン・サックス自らも各ファンドに資金を拠出しており、外部の投資家と共に投資リスクを負担している点にも大きな特徴があると言えます。
マーチャント・バンキング部門における投資の意思決定は、ニューヨーク・ロンドン・香港を含む各地域の投資責任者が一同に会する投資委員会でなされます。ここでは、参加するメンバー全員が自由に議論を重ねた上で、部門として最良の結論を出すというスタイルが採用されています。
運用資金が総額6兆円を超える世界でも指折りの規模の投資ファンドではありますが、所属するプロフェッショナルはグローバルでもわずか300名程度と、ゴールドマン・サックスの部門の中では比較的小さな陣容といえます。風通しが良く、意思決定も迅速で、チームのモチベーションが高いところが、マーチャント・バンキング部門の大きな魅力だと感じています。