私が所属するマーチャント・バンキング部門は、1986年以降、全世界で700社以上の企業に約580億ドルを投資した実績がある世界最大級の企業投資ファンドを運営しています。全世界に経験豊富な投資のプロフェッショナルを擁し、マネジメント・バイアウトや第三者割当増資の引受け、少数株主持分の相対譲受等、多様な投資実績をこれまで積み重ねています。
自己勘定投資の業務は、主に、(1)潜在的投資案件に関する予備的調査、(2)投資検討中の案件に関するデュー・デリジェンス(情報精査)の実施と投資委員会への説明、(3)投資先の企業価値向上のためのモニタリングという三つの段階に分けることができ、それぞれの段階で求められる知識、経験、能力は多岐にわたります。
潜在的投資案件の発掘には、業界動向に対する理解に基づき公開情報の中から投資機会に結びつくきっかけを見出すことが必要となります。投資案件が具体化してからは、対象事業の将来の成長性、収益性を様々な角度から定性的・定量的に評価することになりますが、投資判断を行う上で真に重要な情報を特定するために、複雑な事象を因数分解していく能力が求められます。投資完了後は、投資先企業の役職員との強い信頼関係に基づき、経営課題の克服と企業価値の更なる向上のために投資先企業をサポートする業務を行います。
日々の自分の判断と行動が最終的に投資に対するリターンに帰結することから、質の高い仕事と妥協を許さないプロフェッショナリズムが要求されますが、他の分野では経験しえないような責任ある仕事をしたいという志を持った方に積極的にチャレンジしていただきたいと思います。